平湯モデル図書館パンフレット第2版
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36地震に強い書架です。倒れにくい形です。 床置きの書架は、すべて下の図のように低く、重心がぐっと低いうえに、底辺が広い、安定した倒れにくい形です。(中学生以上用は5段)頑丈なつくりです。 棚板も中仕切りも本体に固定されていて、書架自体が壊れにくい頑丈なつくりになっています。本がほとんど落ちません。 書架に8度の傾斜がついていて、本が落ちにくくなっています。 地震でまず心配なのは、書架が倒れたり壊れることです。次に、床に落ちた本の山が避難路をふさぐことです。このほか、地震のたびに、散乱した本をかたづけることも大変ですから、本が落ちないことはとても重要なことです。少しの改修でもすっかり変わります。 全面改修には何千万円もかかりますし、全面改築はなかなかです。何千万は無理でも、500万円ぐらいならなんとかなるものです。それだけで、入り口あたりに少し手を加えるだけで、学校図書館も公共図書館や大学図書館も、すっかり生まれ変わります。 例えば次のようなところに手を加えるのです。●アプローチ コンクリートやスチールに木を加える。 メインカラーの寒色に暖色を加える。 そして平湯モデルの掲示板も加える。●入り口 中が見えるすっきりした木のドアに変える。●カウンターや展示台 平湯モデルに変える。●カウンターの近く 平湯モデルの低くやさしい書架に変える。●カウンターから見えるところ 書架を横並びから縦並びに変えて見透 しをよくする。県産材使用にも対応します。 利用促進が求められている国産材は、家具材としては少しやわらかくて節が多い針葉樹の杉や檜です。家具に傷が多少ついても、節が多くても、子どもたちも大人の利用者も気にすることはなく、木の家具が大好きです。これまでの価値観を変えて、思いきってとり入れられることをおすすめします。 これまで、平湯モデルに杉や檜を使わなかったのは、傷や節などを気にする方がおられることや、輸入材の方が安かったからです。今は国が、国産材を使ってもらうことに積極的で、補助金なども設けられています。小学校・子どものエリア用写真は岐阜県産材(杉)を使用親和中学校・親和女子高等学校107062912157138°8°8°8°※壁面高書架については、傾斜がなく奥行も浅いので本が落ちやすいことが今後の課題です。今のところ、4段目以上の棚板に“落ちにくくするテープ”を貼ることで対処しています。入ったあたりを変えるだけですっかり変わりました。

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