平湯モデル図書館パンフレット第2版
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21中高一貫校の例 絵本や画集、写真集、美術全集などの大型本は、あらかじめこんな湾曲大型本架に集める。40レイアウトと配架へのとりくみ方123123 さらに、残されたもののうち、全集ものや専門的過ぎるものなど、利用の少ないものを抜き出します。これを館の奥の方に十進分類順に配架して、「開架書庫」とします。この開架書庫に置くものを第2線の資料とし、残されたものを第1線の資料とします(特に高校図書館の場合)。 最後に残されたのは、0~8類の資料です。これらを、閲覧机を囲むように、十進分類順に配架し、「調べ学習のエリア」をつくります。ここには、101-B・Dの床置中書架や、103-B・Dの壁面高書架などの、「9類以外用」の書架を使います。 2クラス同時に使える図書館の場合は、理科系と文科系の2つに分けると、より使いやすくなります。読み物系は入ったところに「活きのいい本」を抜き出す 残された本の中から、今話題の本、ベストセラー、ロングセラー、新書などの、よく利用される活きのいい本を抜き出し、101シリーズの床置中書架などに配架します。 さらに、残された中から9類の読み物を抜き出し、9類用の101-A·C·Gの床置中書架に配架します。全蔵書の中から、古い資料など明らかに役に立たないものを廃棄します。廃棄ができないときは、箱詰めなどにします。まず下準備として残った本でいよいよ図書館づくり残されたもののうち、万一なくなったり汚損したりしては困る貴重なものなどを、閉架書庫に。 A4を超えるB4、A3などの大きなサイズの本は、美術書、写真集、絵本などの、目で眺めて楽しむ本がほとんどなので、専用書架に集めてコーナーをつくります。 図の例は高校図書館ですが、小学校では絵本を中心に抜き出して、201-Dの湾曲絵本架に配架し、901のカーペットと組み合わせて、「絵本とお話のコーナー」をつくります。大型絵本は201-Gに、紙芝居は201-Hに、それぞれ配架します。(27-29ページ ケースプランニング2小学校─中規模校─を参照してください) 中学・高校図書館では、絵本や画集、写真集、美術全集などの大型本を抜き出して、107-Dの湾曲大型本架に配架し、公共図書館では、107-Eの湾曲大型本架に配架して、302の丸テーブルや、303-Aの四角テーブルと組み合わせて、「眺めて楽しむ本のコーナー」にします。 あらかじめこれだけやっておくと、他の書架がとても片づきがよくなります。棚板が固定でもあまり困らないのはこのためです。 楽しいコーナーができるのはもちろんです。そのほか、新着本は401-Cの新着本架や、401-Aの楕円展示台に置いてアピールします。本の展示には、403-A·Bのブックトラックなども使えます。ABDEFC利用の少ないものを開架書庫に「楽しみ読みのエリア」を入ったあたりにつくって利用者をひきつけます。不要なものを廃棄するまず、大きな本は別置してすっきり汚損しては困るものなどを閉架書庫に「調べ学習のエリア」を奥のおちついたところにつくります。

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