SCENE102
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グローバル社会を牽引する人材が育つ「アカデメイア」へ世界各地から来日した留学生と日本人学生が居住する「栗田谷アカデメイア」ですが、その名のとおり「栗田谷」にある寮であり、栗田谷の住民の皆様とともに、自ら進んで学び、語り、交わることも必要です。そのため、寮生で構成する運営体を置き、栗田谷地区の自治会、神奈川大学の国際センターや様々な部局と密接に連携をとりながら、開かれた学問・教育の場を提供します。留学生らの国のナショナルデーや各種行事だけでなく、大学教員や地域の有識者、外部の専門家による教育プログラム(講演、ワークショップ、語学授業など)も計画しています。今年4月には、入寮生を対象にした教育・交流プログラムがスタートしました。これは半期ごとの基礎プログラムと実践プログラム「SDGs PBL」で構成され、基礎プログラムでは英語力の向上と多様性理解を促し、実践プログラムでは、SDGsを推進できる人材を育成するための実践を図っていくものです。ダイバーシティの観点から、建物の3つのブロックのうち2棟はジェンダーフリーとし、1棟は女性専用、キッチンの1つをハラール用として運用しています。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、「栗田谷アカデメイア」に入居している寮生は、当初の予定数に至っていませんが、「栗田谷アカデメイア」の存在は、本学のグローバル教育Cブロック コーナーポット/寮生の共有空間「ポット」を、階段の踊り場や吹き抜けに面する廊下などに全20ヵ所ほど配置。それぞれ形態も設えも異なるが、いずれも開放的な空間の中で寮生の交流を促す。イス:プロの強化に向けた大きな前進と考えます。施設・設備も期待通りのものとなりました。いずれも自由度の高い設えのため、設計時には想定していなかった新たな使い道が、寮生の柔軟な発想から生まれてくることを期待しています。次代を生きる若者たちに国境はありません。グローバル社会で生き抜く力をこの寮に集う若者たちが培い、世界を担う宝となるよう、この“アカデメイア”で研鑽を積んでもらうことを心から願っています。神奈川大学 栗田谷アカデメイア所在地:神奈川県施主:学校法人神奈川大学設計:株式会社オンデザインパートナーズ12

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