SCENE102
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SPACE QUEST 01RYUKOKU UNIVERSITY FUKAKUSA CAMPUS JOJUKAN地域に開かれ、賑わいが建物内外に溢れる施設へ今回、私たちが設計を担当した「成就館」は、メインキャンパスの南側を走る道路を挟んだ学生の課外活動エリアにあります。ここには「紫朋館」「紫陽館」「学友会館」というサークル活動用施設と体育館があり、その内「学友会館」の老朽化に伴う耐震性の強化と周囲への音問題の解消を目指す建て替え事業として計画されたのが「成就館」です。設計にあたっては、学術文科系サークルの課外活動拠点であった学友会館の基本的なプログラムを引き継ぎつつ、「これからの大学は、社会・地域に対してどうあるべきか?」を具現化する施設となることが求められました。私たちは「和顔館」や体育館「専精館」の設計を含め、深草キャンパス全体の再編計画に携わっており、どのプロジェクトに対しても、学生の主体的な活動の活発化はもちろん、キャンパス内に留まることなく、地域との関係をどのように発展させていくかを共通課題として取り組んできました。このような経緯から成就館の基本設計においては、地域住民も利用でき夜間も営業するカフェレストランや、社会連携・地株式会社飯田善彦建築工房 取締役武田 尚久 氏Takeda Naohisa[左上]1階 ボランティア・NPO活動センター 学生スタッフ室/イス、テーブル [右上]地下1階 Workroom/イス、テーブル [左下]4階 アクティブルーム/イス:デューン、デスク[右下]2階 En Square/イス、変形テーブル05

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