SCENE67
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1948年に開校した大濠高等学校は、道徳教育を根幹にした文武両道・明朗闊達・質実剛健の校風を持つ。1996年、中学校を38年ぶりに再興して、中高一貫教育をスタートさせた。福岡大学の附属中学校・高等学校として、大学との連携強化も見据える。 自由でのびのびとした学習環境により進学実績を進展。中高一貫コースでは、中学3年から高校の内容を履修し、2年時に中・高で学ぶ全ての履修内容を終えて3年を進学の学習に当てている。また共学化も計画しており、中学校は2011年に、高等学校は2012年に女子の受け入れを開始する。 2010年、老朽化が進む旧校舎を解体して、同敷地内に新校舎を竣工した。これは福岡大学創立75周年および大濠高等学校創立60周年の記念事業の一環でもあった。本館7階建、体育館3階建から成り、並んで建つ本館と体育館は、連絡通路などで結ばれている。本館4階~7階の吹き抜けは、4階の生徒ホールを囲む開放的な空間を創出し、明るく快適な教育環境となっている。2・3階に中学校教室(1学年4クラス)、4・5・6階に高校教室(1学年16クラス)、3階に中・高職員室、7階には理科・社会科の特別教室が配置されている。これまで別棟だった中・高の教室と職員室をひとつの校舎に集めることで、密接な授業連携をねらう。体育館には、食堂、武道場、アリーナ等がある。アリーナは、中・高の2400人が一堂に会することができる規模を有する。文武両道の精神は、こうした施設計画にも反映されている。スケールアップし充実した施設の活用で、道徳教育を軸に中・高連携をより強化。福岡県福岡大学附属大濠中学校・高等学校OHORI JUNIOR AND SENIOR HIGH SCHOOL設計:(株)日本設計連絡通路4~7F吹抜け、4F生徒ホール本館1F・会議室/テーブル:CTN3-450L、イス:DUNE・F-SC北側外観本館EVホール/ベンチ11SCENE

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