SCENE68
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新しい教学と文科系の視点で未来の地域・環境ステーションへINTERVIEW08SCENE獨協大学外国語学部ドイツ語学科 教授教務部長山路 朝彦 氏 この10年間、キャンパス再編の課題は 環境負荷の低減や地域との共生に 創立50周年は、本学の出発点である理念、歴史、そして将来のビジョンを、教職員と学生が再確認して共有するための節目だと考えています。本学の理念は、学則第1条にあるように、学問を通して人間形成を行うこと、伝統である外国語教育を重視し、それらを通して実践的で独立した人格を養うことです。たとえ100年経とうが、私立大学にとって建学の理念をいかに体現し高めていくかという使命は変わりません。そういった目的を達成するために、教学があり組織や施設があるのだと思います。 2004年の40周年から2014年の50周年に向けた10年間のキャンパス再編の流れは、概ね3つのステップに分けられます。大きな新築施設としては、2004年から2007年までの第1ステップで図書館と教室棟などからなる複合施設である天野貞祐記念館が、2007年から2010年までの第2ステップで学生寮と東棟が建設され、2014年までの第3ステップでは学生センターと西棟が建設される予定です。 キャンパスの施設計画は、教育・研究の質の向上に資することが最重要ですが、この10年の間に老朽化への対策、環境負荷の軽減や地域との共生も大事な課題になってきました。そして建物を新築するだけでなく、耐震工事、改修、移設、解体などの作業も計画的に行ってきました。またキャンパス全体の再編には、グラウンドの全面人工芝化や隣接する川の水辺再生などのランドスケープも視野に入っています。232階キャレルブース/造作家具一式(間伐材使用)1階ロビー/スツール:ステップ廊下/造作ベンチ(間伐材使用)12344吹き抜けを望むキャレルブースは、自習などのパーソナル空間やコミュニケーションスポットとして多目的な利用が可能。埼玉県産のヒノキ間伐材による造作家具は、ブース毎に構成内容を変えている。設計:清水建設(株)一級建築士事務所

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