SCENE70
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連結管脚既存マッシュルーム イスを新しく全席入替え。規格品をベースに、 各ホールのインテリアに合わせた特注仕様で。●大ホールのイス幅を、480㎜から500㎜に、可能な限り拡大。●大ホールは明るいオレンジ系、 小ホールは明るいグリーン系の特注張地を採用。●背もたれの高さを、平場・スロープ・段床の それぞれの床形状に合わせて細かく再設定。●サンプルでデザインや座り心地を徹底検証。●イスの音響試験データを提出。●足下灯に、LED照明を採用。集中管理も可能なタイプ。 実地測定により照度と数量を検証。 大ホールは席数を維持しつつ、見やすくレイアウト変更。●視線が重ならないよう、1階中央席を千鳥配列に変更。●イスが幅広になっても、改修前と同規模の席数を確保するため、 通路位置を再設定。●1階平場部に、キャスター付の移動席を採用。 取り外せばオーケストラピットに。●レイアウトが変わった1階の左右端の席では、 舞台が確実に見えるかを、実際にサンプルを置いて検証。 取り付け施工では、既存設備を損なわないよう配慮。●既設の床暖房(空調循環用)を保護するため、金属探知機で ヒーター位置を調査。抵触部は鋼板を介してイスを固定。(大ホール)●マッシュルームなど既存設備をできる限り生かすよう、 脚数が少ない連結管脚対応席を部分的に採用。 車椅子席を増設し、バリアフリー化を促進。●キャスター付の移動席を採用、取り外せば車イス席に。客席を全席更新。大ホールはイスを幅広にし、より見やすくレイアウト変更。開館後30年以上が経ち施設の老朽化が進み、さらに近い将来に予想される南海地震へ対応するため、大規模改修工事を実施。また耐震補強と同時に、より快適で使いやすいホールを目指して施設・設備を改新した。要望には「大ホールおよび小ホールの全客席を更新」「大ホールの長時間着座でも、疲れずゆったりと楽しく鑑賞を」「大ホール1階席中央部に座る観客の視界を確保」「大ホールのバリアフリー化を促進」などがあげられた。改修の背景・理由SOLUTIONキャスター付の移動席鉄板を敷いて固定連結管脚対応席改修前の大ホール車イス席。取り外して移動可能高知県高知県民文化ホール 大ホール/小ホールKOCHI PREFECTURAL CULTURE HALL設計:(株)石本建築事務所竣工:1976年 改修:2011年09SCENE

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