SCENE70
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変わる、学校図書館 新しい学習指導要領が、小学校で2011年度から、中学校と高等学校では2012年度以降順次、全面実施される。「生きる力」を育むという基本理念を継承し、知識・技能の「ゆとり」か「詰め込み」かではなく、「基礎的・基本的な知識・技能の習得」と「思考力・判断力・表現力等の育成」の両方が大切であるとしている。また、「言語の力をはぐくむこと」が、小・中学校における教育内容の改善事項のひとつに挙げられている。言語活動を充実させることは、子どもたちが思考力・判断力・表現力を育む上で不可欠である。今回の改訂で、子どもたちの主体的・意欲的な学習活動や言語活動において、学校図書館が計画的に利用・活用されることが、より一層重要になった。 「図書館資料を利用して授業を行う」「教室で学んだことを、図書館の本などを使って調べ学習し、確かめ、広げ、深める」「資料を集めて、読み取り、自分の考えをまとめて発表する」…。学校図書館には、こうした主体的な学習活動を行う学習・情報センターとしての機能が求められる。それを促進するには、全ての教科において、図書館の活用に取り組むことが重要となってくる。 さらに、前学習指導要領で新設された「総合的な学習の時間」について、新学習指導要領では、「教科等の枠を超えた横断的・総合的な学習を行い、問題解決や探究活動においては、言語により分析し、まとめたり表現したりする」等を追記している。総合的な学習は、学校図書館で実践できる、教科横断型の総合的探求的な学びと言える。 様々な学習活動を支援できる学校図書館を実現するには、施設面での整備も必要となる。使いやすく機能的な図書館を目指して、axonaAICHIは、家具づくりと部屋づくりによって図書館の利用促進を演出する「平湯モデル」を提案している。図書館を「楽しみ読みのエリア」と「調べ学習のエリア」に分け、調べ学習のエリアは落ち着いた環境づくりをする。さらに十分な広さが取れたら、文科系と理科系に分けて関連資料を周りに配架する…等々。 詳細は、様々なノウハウを掲載したパンフレットにて――。下新学習指導要領では、図書館がより重要に図書館は、様々な学習活動の支援センター新しいあり方の図書館づくりは「平湯モデル」でお勧めします!図書館づくりに関する詳しいパンフレット07SCENE

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