SCENE72
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設立趣旨に立ち返ると新たな大学像が見えてくる。2012年4月に数千人規模の都市型新キャンパスを開設した2つの私立大学を、巻頭特集として取り上げる。東京電機大学(東京都)と愛知大学(愛知県)で、両大学ともに“新キャンパス開設”を次代へ向かう大学の出発点と捉えている。いずれも開設場所をターミナル駅の近くとし、地域との発展的な関係づくりを目指している。こうした共通点を踏まえながら、新キャンパス開設の背景や将来の教育・研究プログラムなどについて紹介していきたい。愛知大学の前身ともいえる「東亜同文書院」は1901年に中国・上海に設立され、日中友好提携のもとで教育文化事業として人材育成を行っていた。その伝統を引き継ぐかたちで、1946年、愛知県豊橋市に中部地区唯一の旧制法文系大学として愛知大学を創立。その後、名古屋市車道と愛知県みよし市にキャンパスを設けて3キャンパスとなった。さらに2012年には、みよし市のキャンパスを閉校し、名古屋駅「ささしまライブ24地区」に新たな名古屋キャンパスを開校した。法学部、経済学部、経営学部、現代中国学部、国際コミュニケーション学部の5学部が設置されている。次代へ向かう、新たな学びの出発点キャンパスモール名古屋キャンパス/手前は講義棟、奥は厚生棟。あおなみ線ささしまライブ駅トヨタ自動車ミッドランドスクエア中京テレビ(2016年度竣工予定)名古屋高速都心環状線JICA中部(国際協力機構)名古屋駅愛知大学 名古屋キャンパス ささしまライブ2401SCENE

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