SCENE72
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今回の改修は、単なる施設のリニューアルに留まらず、子どもたちがもっと「行きたい!」と思う図書館に変わったことに驚いており、大成功であったと感謝しています。改修に当たっては、学院内にある中・高の学校司書教諭からの紹介で、学校図書館や公共図書館の建設・改修に実績がある平湯文夫先生に監修を依頼しました。私たちがつくりたかったのは、ただおしゃれで便利なだけではなく、あたたかみと子どもたちの使いやすさを重視した“京都聖母学院小学校らしい”図書館でした。すべてを新しくするのではなく、同窓会や保護者会から提供されて子どもたちが大切にしてきた古い家具も使いたいとお願いしました。そうしたら新品のようにきれいにクリーニングされ、今も生かされていることに満足しています。図書館の活性化においては、設備・運営する人・利用する人の三者がバランス良く整っていることがとても重要だと考えています。改修後の現在、本校の場合は三者がとても上手く機能しており、いつも子どもたちであふれるような図書館になり、利用にもはずみがついてきています。子どもたちは、ますます図書館の魅力に夢中になっています。施設のリニューアルに留まらない、ますます“行きたくなる”図書館へ。保護者会から贈られた手づくりの「ちびまる子」は新しい図書館でも、子どもたちを見守っています。調べ学習で使う机は、大きな資料を広げるため、これくらいの大きさが必要です。閲覧用のイスは保護者会からの寄贈品で、改修前から引き続き使われています。思わず本を手に取りたくなる湾曲書架。カウンター奥が楽しい本を配架した「おたのしみのコーナー」です。秋の読書週間では、聖母タイムに担任以外の先生がお話に来てくれます。どの先生かは、チャイムが鳴ってからのお楽しみ!各教室に学級文庫があり、子どもたちは空き時間に本を取り出し読書をします。春の読書週間には、5年生の図書委員が、図書館利用のPRを兼ねて1年生の教室に読み聞かせに行きます。秋の読書週間に行う保護者ボランティアのお話会では、手作りの大型紙芝居やパネルシアターなどの上演があります。24SCENE

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