SCENE72
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東京電機大学は、1907年創立以来、科学技術の発展とともに学生数は増加、規模も拡大されてきましたが、校地は手狭となり、また建物老朽化も課題となっていました。 そこで、同大は、学園創立100周年を2007年に迎えたのを機に、次の100年を見据えて新しく東京千住キャンパスを開設することにしました。 東京千住キャンパスは、「TDUルネッサンスと進化」を創設理念とした学園の中核施設として計画され、さらに、2009年には「東京電機大学グランドデザイン」を策定しました。学園の使命「技術で社会に貢献する人材の育成」と、建学の精神「実学尊重」や教育・研究の理念「技術は人なり」を踏襲し、さらなる発展を目指します。 そして、教育・研究を充実させるために、「基礎教育と高度教育の両立」「社会ニーズに対応した多様化教育」「社会に貢献する研究」を指針として、理工系私立大学のトップランナーになることを目標としています。 近年大学を巡る社会的な背景には、18歳人口の減少、大学全入時代の到来、不況による理工系新キャンパス開設により、「技術で社会に貢献する人材育成」を加速。INTERVIEW学校法人 東京電機大学広報推進本部 副本部長田丸 健一郎 氏新キャンパス創設本部 副本部長井山 義信 氏3号館 大吹抜1号館2階開放デッキから2号館を見る。ブリッジの下には、区道がはしる。※IDCロボットコンテスト:東京工業大学とマサチューセッツ工科大学の共催でスタートし、今年23回目を迎えるロボットコンテスト。志願者の増加などがあります。そのため、入学者の学力は様々で、それをある程度まで引き上げる必要があります。本学では、基礎教育の充実をテーマとして、新入学生に基礎学力を確実に付ける教育や、さらにAO入試や推薦入試の合格者には入学前に宿題を与えて通信添削をするなど、独自の導入教育も行っています。 また、実社会の仕事では、技術者がチームを組んで話し合いながら課題を解決していくことが基本となります。理工系の大学では1年次から実験や実習があり、数人で話し合いながら行ないますので、コミュニケーションの図り方を自ずと体験でき、学生を主体とした教育が一層充実していきます。 さらに本学は、学生の国際交流大会であるIDCロボットコンテスト※に、学生を毎年参加させています。世界中の学生が混成チームを組んで共に生活し、ロボットを作り、競技会を行うもので、同世代の海外の学生を身近で知り、共同作業で人間関係を学びます。2012年には、このIDCロボットコンテストを東京千住キャンパスで開催する予定です。08SCENE

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