SCENE73
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環境によって人は成長していくものだと考えています。浜松校を選んでくれた受験生は、新しい学習環境で仲間と切磋琢磨して勉強し、講師やチューター※との係わりを通して一人ひとりが合格力をつけて目標を達成する。一方で講師やチューターは、最大限の態勢で支援する。それが予備校のあるべき姿だと思います。 授業は塾生一人ひとりの理解度を確かめながら進められ、その前後に講師が塾生の質問に答える機会を多く取っています。塾生との相互コミュニケーションを促進するために、オープンな雰囲気のある講師室や相談しやすいカウンターを設置して、疑問があればいつでも相談できるようにしました。さらに浜松校では「校舎担任の日」を設け、各教科講師が決まった日時に待機して塾生の疑問や相談に応じています。チューターは、面談のほかに「チュートリアル※」を毎週行うなど、きめ細かなサポートをしています。また、塾生向けの「拡大チュートリアル」や「保護者向け講演会」を開催して、最新の入試情報を伝えます。これらのことは、塾生が安心して受験に取り組むうえでとても大事なことだと思います。 今の受験生は、学習環境に対する考え方が変わってきています。以前は自習と言えば専用自習室にこもることが多かったのですが、今は自分に合う場所での勉強を望むようになりました。緊張感を持って勉強したい、開放的な場で勉強したい、また友達と一緒に勉強したいなどニーズが多様なので、さまざまなタイプの自習室を用意し塾生に選んでもらえるようにしています。 また浜松校には、「スタッフと塾生の距離が近い」という特長があります。それは2階の場づくりに表れており、塾生が困ったときには、先ずここに来れば支援が得られるようになっています。塾生は、1階から大階段を上がり、2階で講師やチューターの前を通って3階以上の教室へ向かいますが、その動線が大事だと考えています。塾生もスタッフも自然に声をかけ合えることができますし、実際に以前よりお互いのコミュニケーションの機会がぐっと増えました。1~2階の内装に“木”を多用していることも、双方の気持を和らげて声をかけやすくしているのかもしれません。※チューター:一人ひとりの志望状況を把握した上で、志望大学に合格するには何が必要かなどを適切なタイミングで指導し、他に保護者を交えた三者面談も担当する。校舎に常駐し、塾生一人ひとりに担当チューターがつく。※チュートリアル:予備校のホームルーム学習の基盤は、塾生との相互コミュニケーション。塾生に合う学習環境や、スタッフとの距離を近づける場を用意。浜松校 校舎長波多野 百合子 氏Yuriko Hadano中部教務部 部長西田 修 氏Osamu NishidaNEW TREND 12

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