SCENE73
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名進研は30年近く私立中学受験に携わってきたので、小学生と接する機会がたくさんありました。その間の私立中学受験をみると、入試問題のレベルは年々アップしているにもかかわらず、子どもたちの基礎学力は低下する一方でした。そのギャップは徐々に大きくなり、今では塾に頼らなければ中学受験はできないと言われています。これは塾側から見ても普通ではない事態だと思いました。 子どもたちの様子でもうひとつ気になったのは、いろいろなことに対する意欲の低下でした。夢を見つけられない10代の青少年が問題となりましたが、今ではそれが低年齢化しているように思われます。自らを奮い立たせられる環境を用意してあげないと、その子たちが大きくなったときに目標を持てない人間になってしまいます。しかし、そういった心の問題は塾では解決しにくい状況がありました。 それらが動機となって、「小学校での学習だけでも中学受験が可能であることを証明したい」という強い想いを持つようになりました。こうして小学校設立計画が20年程前から動き始め、「知・徳・体」をバランスよく育む全人教育を基本とし、<聡く 正しく たくましく>※を校訓とする新時代の塾立小学校が開校したのです。 校訓の<聡く>にそった学力づくりは、①豊富な授業時間の確保 ②新教科「礎」の設置 ③独自の授業内容や教材1名進研小学校校長森田 圭介 氏Keisuke Morita意欲ある子どもたちを育てるために、東海初の塾立小学校を開設。※<聡く(さとく) 正しく たくましく>:未来を切り拓く聡明さを持ち、礼儀正しさと品格を兼ねそなえ、よりよい社会を創出できるたくましい子になることを教育目標とする。充実した授業と細やかなサポートで、確実に学力をつける。03 CULTURAL SPACE QUEST

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