SCENE73
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の用意を特徴としています。①については、1年生から平日は1日6時限そして土曜日も3時限の授業を行うなど、6年間を通して公立小学校より1345時限多く学びます。②の「礎」をひとことで言うと「勉強の仕方を勉強する教科」で、各教科活動の基盤となる多様なスキルを教えます。教材は日常生活の場面や新聞、本などです。例えば、1年生の「礎」では、国語の教科書を題材に「国語って何を勉強するの?」という授業を行って、考えたことをグループで話し合ったりしました。③については、検定教科書に加えて進学塾「名進研」のテキストも使用し、専門教科教員が指導します。 指導体制は、1クラス30名定員の児童を、複数担任と専門教科教員が連携してきめ細やかに指導します。1つのクラスに複数の教員が関わることの良さは、多くの目で偏りなく子どもの様子をみられることです。担任が気づきにくかった“子どもの良いところ”を、専門教科の先生が教えてくれることもあるでしょう。ITを活用した授業はありますが、本校では書いて覚えることを重視しています。オリジナルノートも用意しており、テキストとノートは教材からはずせません。 <正しく>は、人格形成に関わる指針です。品格や礼節などについては、日本の伝統文化や古今の偉人の生き方などを通して、自然に感じ取ってほしいと思っています。総合的な学習の時間の中には「伝統文化」の授業を取り入れ、「和室の使い方」から始めました。実は先日、保護者の方から「和室を使った法事の席で、わが子のお辞儀が一番きれいだと祖母から褒められた」というお電話をいただきました。学んだことが日常生活に生かされた一つの表れと言えます。 これからは国際人教育の時代ですが、既設の小学校はほとんどが「国際人教育」=「英語教育」といった図式の対応です。本校ではもちろん英語教育にも力を入れていますが、自国の伝統文化についてきちんと理解していてこそ初めて国際人たりえると考えています。まずは自分の国の良いところをよく知ってほしいと思います。ランチルームの隣に能舞台を設けており、夏休みには狂言教室を開催しました。本物に直接触れる機会をできるだけ与えたいですね。1 普通教室(2年生)/南側の開口部だけでなく天窓からも光を取り入れ、一般的な公立小学校の約1.5倍の広さを確保し、明るく開放的な空間で目的に応じた多様な授業を行う。デスクの高さとイスの座高は、子どもたちの身体に合わせて学年ごとに調整されている。イス:アイパッグ、デスク:SCM-400 2 体育館/天井照明のほか三方にハイサイドライトを設けて自然採光に配慮している。イスを並べれば約800名を収容できる。イス:LUSH 3 会議室/イス:LUSH、デスク:CTZ 4 理事長・学園長室/イス:AEX-2062AY、テーブル:TPX-3011B特注品 5 ランチルームに隣接する能舞台と和室/ランチルームが観覧席となり、能や狂言を鑑賞できる。2435日本の良さを知る、品格と志の高い子どもを育てる。CULTURAL SPACE QUEST 04

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