SCENE73
6/32

<たくましく>にそった心身の鍛練では、自然の中を駆けまわって体力をつけ、生き物とのふれあいを通して豊かな情操を育みます。里山が残るこの立地だからこそ可能なことだと思います。今は、大人が先回りして子どもを守りすぎる傾向があり、走り回って怪我をする体験も減っています。子どもたちは、痛い思いをすれば次からは自分で力の加減が出来るようになります。 また、子どもたちにとって生き物とのふれあい体験は大事なことで、十分な敷地がある本校では馬場と厩舎を設けてポニーとふれあえるようにしています。子どもたちは喜んで世話をしたり乗ったりと、大変人気があります。2頭のポニーには育て親のつけた名前が既にあり、「イゴ」と「ショウギ」です。「新しい名前をつけようか」と子どもたちに問いかけたところ、「この馬たちにはもう名前があるのに、なぜ変えるの?」と反対されました。 現代では家族がそろって多人数で食事をとる機会が減っています。「みんなで楽しく食事をとらせたい」と思い、200人以上が入れる大きなランチルームを用意しました。異学年が集まり、高学年は低学年の世話をしながら食事を楽しみます。地元産の無農薬や減農薬の食材を使い、アレルギー対応については定期的に、保護者・栄養士・養護教諭で献立の打ち合わせをしています。 アフタースクールにも力を入れていきます。お母様方の中には第一線で仕事をされてみえる方も多く、そうしたご家庭にはアフタースクールを有効に活用してい31254自然の中を駆けまわり、生き物にふれることで心身を鍛える。様々な環境づくりをして、家庭でのゆとりをつくり出す。05 CULTURAL SPACE QUEST

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です