SCENE74
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 施設バランスに関する主な課題は、南側に食堂や売店などの厚生施設が無いことと、教室数が北側に比べて少ないことでした。ですから北側を使う学生たちは、授業後や昼休みに広いキャンパスを南から北へ移動しなければならなかったのです。そこで3号館に、テラス席も含めて500人が利用できる食堂をつくり、学生たちに人気のサンドイッチハウス「SUBWAY」も入れました。1階の「セブンイレブン」設置に関しては、コンビニを入れることに異論はあったのですが最終的に了承されました。2階には教室群を設置しました。厚生施設ができ、教室数のバランスもよくなったことで、学生たちの移動がずいぶん楽になりました。 当大学は、昔から小・中・高校の教員を数多く輩出してきました。10号館には、教員を目指す学生が自然科学系の実験や実習をする教室と、スポーツ・健康科学部および同大学院研究科が使用する実験室や研究室が入っています。今まではこれらの施設がキャンパスに分散していましたので、利便性を考えて集約するねらいもあったのです。また大学院生が研究の合間に一息つけるよう、研究室の前にラウンジを設けました。 第1期の計画で重視したことは、学生たちが“授業以外でキャンパスに溜まることができる居心地のよい場づくり”でした。ここには自然は十分にありますが、街のにぎわいがありません。そうした街61学生の利便性を大きく改善した、新3号館と新10号館。871110学生たちが授業以外で集い、快適に過ごせる場づくりを。10号館 外観09 THE TOPICS

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