SCENE74
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づくりをするために、3号館の食堂は開放的でおしゃれな吹抜の大空間とし、さまざまな居場所を用意して学生が選べるようにしました。学生や教職員はここでくつろいだり、授業の準備をしたり、気軽に集まって話し合ったりしています。また階段の踊り場に設けたミーティングスペースは、学生たちの議論やグループ学習などに活用されています。さらに3号館や10号館には、学生たちがちょっと休憩できるラウンジ空間をあちこちに設け、遊び心のある家具を置きました。 このように学生が孤立せずにグループで何かできるような場をつくるのは大事なことだと考えています。それは、友だちづくりが後の学生生活に大きな影響を与えることが1年生のアンケートでも分かったからです。また食堂では、朝食を安価で提供して、食事を取ってから授業に臨むことを奨励する「東松山キャンパス朝ごはんプロジェクト」という食育支援を行っています。 朝ごはんを食べるために大学へ早く来て、自分の1日をコントロールできるようにするのが目的です。 大東文化大学は、中国古典の研究と漢学の振興機関として、大正12年当時の国会である帝国議会の決議を経て開学しました。「東西文化の融合」を建学の精神として、アジア文化を中心に欧米文化にまで視野を広げて研究に取り組んできました。現在、世界各国からの留学生が600人ほど学んでいます。世界は多様性に溢れており、日本もその中のひとつです。互いの違いを知ったうえで自らの研究に取り組むことが大事だと思います。その身近な例のひとつが「7カ国語の表記」で、食堂、教室などの表示に使っています。上から日本語、英語、中国語、コリア語(韓国語)、タイ語、ヒンディー語、アラビア語です。学生たちには、ぜひ、世界の街角のような環境で、アジアの仲間たちと共に過ごしてほしいですね。国境を越えて行き交う交差点、まさに「CROSSING WORLDS」を東松山キャンパスのあちこちに創りたいと考えております。325941.2.4 3号館 食堂/個人単位から大人数のグループまで、それぞれの居場所が確保されている。イスは3つのカラーがランダムに配置され、賑わいを生む効果を狙っている。 イス:ティーポ、テーブル:DTN、ハイチェア:ティーポ、カウンター:特注品 3.5 3号館 ミーティングスペース/上・下階を結ぶ階段の踊り場横に4カ所用意された、セミパブリックなスペース。 イス、テーブル:DECOテーブル、BOCOテーブル、DT-15 6 3号館 屋外テラス/直射日光が庇とルーバーで軽減された居心地の良い屋外テラス。 イス:NSSR-S、テーブル:NSSR-T 7 3号館 エントランス/STEP特注品、ベンチ:特注品 8.9 3号館 教室/講義デスク・イス:SCF-5105 247席 10 10号館 ラウンジ/STEP特注品、ベンチ:特注品 11 3号館 踊り場/案内表示は多言語で表記。 イス、テーブル:DECOテーブル、BOCOテーブル「CROSSING WORLDS」を、日本で体験できるキャンパスに。THE TOPICS 10

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