SCENE74
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 クリエイティブという言葉は、新たにつくるという印象が強いのですが、新たにつくり続けるだけでなく、今こそ、クリエイティブに対する既成概念を見直すことが必要なのではないかと思っています。現在、神戸市の人口は減り始めていますが、都市資源のストックは逆に増えています。そのストックからいいものを見つけ出し、それにクリエイティブな要素をプラスして新しいかたちをつくり直していく…それが「+クリエイティブ(プラス・クリエイティブ)」です。KIITOをそういった新しい拠点にしていきたいと考えています。 「+クリエイティブ」されるものは、教育、環境、福祉、防災など“都市の社会的な課題”です。例えば「教育+クリエイティブ」は、教育的な課題にクリエイティブをプラスして課題解決をすることです。オープニングのイベント「ちびっこうべ」は、“子どもの創造的な教育”に“クリエイターのプロの力”がプラスされて催されました。 また、地域が抱える問題をテーマに、世代も特性も異なる市民の方たちが自分の意志で集まり、テーブルを囲んで活発に議論をする「+クリエイティブゼミ」を開講しています。グループミーティングを重ねてレポートにまとめ、最終的にプロジェクト提案までもっていきます。KIITOは「+クリエイティブ」で市民と共に課題を解決する。デザイン・クリエイティブセンター神戸副センター長永田 宏和 氏Hirokazu Nagataさまざまな市民が活発に議論し、クリエイトする場。76235105 CULTURAL SPACE QUEST

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