SCENE76
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 小・中学生が共用する図書館として、両端に小学生、中学生それぞれの調べ学習エリアがあり、中央を共用の楽しみ読みのエリアにしています。楽しみ読みのエリアの図書は、主に小学校中高学年を中心に構成しました。これは、中学生にも気軽に読んでもらい図書館に親しんでほしいという意図があるからです。また、先生に対しては、必要ならいつでも電話で図書館利用を申し込めるようにして、授業での活用につながるようにしました。 図書館に私が週4日いますので、そのせいか、多くの子どもたちが気軽に訪れて、本を借りたり読んだりしています。毎日100冊くらいの貸し出しがあり、バーコードで貸し出し管理ができて助かっています。子どもたちは、閲覧テーブル以外にも、ドーナツベンチやカーペットに座ったり、展示台の前で立ち読みしたりと、自分が気に入った場所で読書をします。昼休みは、そんな子どもたちで賑わっています。 広い司書室には、未整理の図書、資料的な図書などを収納しています。大きなテーブルが置いてあり、掲示物を作ったり、図書委員会の子どもたちと話し合ったりできるので重宝しています。学校の真ん中にあるので双方の子どもたちが来やすく、図書館をよく知る小学生が中学生になったら、もっと来館するようになると思います。子どもたちと先生が気軽に使える、図書館づくりと学内連携を。東かがわ市立大内小・大川中学校学校図書館支援員池田 ゆかり 氏Yukari Ikeda1 小学生の調べ学習のコーナー/4人掛けで本やノートをみんなで広げられる大きめのテーブル。 2 楽しみ読みのエリア/丸テーブルは、交流の場となる。 3 楽しみ読みのエリア/好きな本を選んだり見せ合ったりする子どもたち。 4 司書控室、作業室、生徒図書委員の活動の部屋5 司書スペース/湾曲したカウンターは子どもたちを呼び込みやすく、館内も見渡せる。サービスと管理がしやすいように広いスペースを確保。1234511 NEW TREND

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