SCENE76
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 本学では、2代目理事長・梅村清弘先生の言葉にある「大学は美しくなくてはならない」を理念に、早くから教育環境の整備を進めてきました。中でもアートによる情操教育を大切にしていて、キャンパス内の各所に絵画や陶板オブジェなどが飾られています。一見ぜいたくに見えますが、 “本物はいつまでも新しい。安っぽい物はすぐ飽きて古くなる”と考えているので、本物に触れ真の価値を知ることが大切なのではないでしょうか。この考え方は、全ての教育環境に反映されています。 60周年を「第二の建学」と位置づけて、2014年から10年にわたる戦略として「中京大学長期計画NEXT10」を策定しました。テーマは「しなやかに挑み続ける新生・中京大学」で、「教育」「研究」「社会連携」「国際化」「卒業生連携」という5つの分野とそれらを具現化するために10の推進事項で形成しています。そのうちの「卒業生連携」は、世代を超えるChukyoアイデンティティーを継承するうえで必要な分野となります。本学の同窓生は現在、11万人を超えますが、そのうちの8万人以上と連絡が取れており、活発な同窓会活動を行っています。人間にはいつも、何かつながりを持ちたいという気持がありますが、今は特にそういう部分が求められている時代なのかもしれません。国内外に多くの同窓会支部があって職域ごとの部会も催されますから、行事や会議などに「清明ホール」を活用していただきたいですね。 自ら考え行動できる人材を育成するには、「ルールを守る、ベストを尽くす、チームワークをつくる、相手に敬意を持つ」という建学の精神は欠かせません。これは、他人とのコミュニケーションを柔軟に行うための社会における基本ルールではないでしょうか。“学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ”を踏まえて、本学の原動力である「未来へのたえまない挑戦」をこれからも続けていきたいと考えております。60周年を機に建学の精神を再認識、しなやかに挑戦を続ける。456CULTURAL SPACE QUEST 06

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