SCENE77
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N1300130066038092026°6° 創業者・加藤清治がこの津市京口町で「岡三商店」として開業した当時は、人々が行き交い賑やかだったそうです。岡三証券グループは、その賑わいを少しでも取り戻すことで地域にお返しをしたいと考え、デジタルドームシアター「神楽洞夢」を開設しました。目的は2つあって、まずは “地域の科学教育への貢献”と、それに加えて“お客様へのグローバルな投資情報の提供”です。 「神楽洞夢」という名前の由来は2つあります。古事記に記述された「岩戸隠れの伝説」と、2013年に取り行われた「伊勢神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)」です。「岩戸隠れの伝説」には、洞窟に籠もる天照大神(あまてらすおおみかみ)が、洞窟よって、臨場感あふれる世界が体験できます。主な用途は天体観望ですが、投資情報のプレゼンテーションや講演会そしてコンサートなど多目的に使いたいと考えています。ですから、プラネタリウムではなくデジタルドームシアターと位置づけています。  “地域貢献”の中心は授業の一環となる「学習投影」で、まずは、津市内の小学校4年生を対象に無料公開を予定しています。4年生の教材にプラネタリウムが初めて登場するからです。津市内には分校も含めて55の小学校があり、4年生だけで2400名ほどの子どもたちがいますので、学校からの予約をどう調整するかが焦点になります。そこで事前に、津市の教の岩戸の前で天宇受賣命(あめのうずめ)が舞った神楽の楽しさにつられて戸を開けてしまったという一節が出てきます。そして、「伊勢神宮の式年遷宮」の遷御が行われた2013年10月に、「神楽洞夢」のある津ビルもオープンしています。こうした歴史的な話題が由来となった90周年にふさわしい名前だと思います。 「神楽洞夢」では、4Kプロジェクター5台を使った国内最高レベルで高精細な映像表現と3次元立体音響システムに2 「神楽洞夢」平面図賑わいを創業地に取り戻すために、「神楽洞夢」を開設。迫力のある表現で、天体観望をはじめ多様な事業を演出。1 座席/リクライニングシートで、ゆったり感を持たせている。 2 イベントや講演などに利用しやすいように、全ての客席はステージに向いている。109 NEW TREND

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