SCENE77
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 館内の内装については、企画部と担当デザイナーが、こだわりをもってトータルコーディネートしています。リクライニング席はゆったりできるように角度を検討し、コンソールは宇宙へ乗り出す船をイメージしました。そして、ハイビジョン映像が流れるホワイエは、天井や床にLED照明を使って科学や宇宙をイメージした空間を創り出しています。プレオープンで「神楽洞夢」へ招待したお客様からは、「4階は別世界だね」という声をいただきました。こうしたお客様の声を反映しながら、私たちは、“地域への貢献”そして“グローバルな投資情報の提供” を目指し、「神楽洞夢」をステップアップしていきたいと考えています。育委員会、小学校の校長先生や理科部会の先生方を「神楽洞夢」へ招待して多くの意見をいただきました。4月の開館までに、それらを上映計画に反映させたいと思います。 お客様への情報提供では、ドームとホワイエを連動させた活用を考えています。例えば、ドームで全天に地球を投影した後に、シェールガス掘削現場など特定地点をスケールアップするというような迫力ある映像表現で投資への興味を喚起し、上映後にホワイエでパーティーをしながら商品情報の解説をするといった方法も可能です。民間の会社として、公共のプラネタリウムとは異なる事業目的で自由に活用していきたいと考えています。 「神楽洞夢」では、アメリカ自然史博物館とNASAが提供する最新データを駆使して、宇宙などの映像を再現します。星座を観るだけでなく、宇宙の果てへの小旅行を楽しむこともできます。しかし、最新データがあっても、使いこなせる知識とノウハウがなければ、それを活かすことはできません。そのために専任の社員を置いて、大学の専門家に指導していただき、いくつかのプラネタリウムで研鑽を積ませてプロの解説ができるように特訓をしています。目的の達成は、お客様の満足度がアップする環境づくりから。3 ホワイエ/24面マルチハイビジョンディスプレイには、美ら海水族館、オーロラや大自然などの映像が流されている。 4 コンソール/宇宙船の船首をイメージした意匠で、舳先の形に人造大理石をカーブさせている。43NEW TREND 10

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