SCENE80
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学校法人 博多学園 理事長博多高等学校 校長八尋 太郎 氏Taro Yahiro創立70周年を機に、新キャンパスを整備博多高等学校では、「未来輝く人成教育」を教育コンセプトに「博多興志館(進学コース)」「普通(キャリアデザイン)コース」「看護科・看護専攻科」の3コースを用意し、社会を生き抜く力、夢を叶える力、成功する力の育成を目指しています。2011年には学校法人博多学園が創立70周年を迎えましたが、これを機に70種におよぶブランディングプロジェクトが進行中です。その中核となるのが新キャンパスの整備です。今まで敷地内にあった博多メディカル専門学校を新築移転させ、空いた校舎を博多高等学校の新校舎に改修するとともに、看護科棟との間に「千早アリーナ」を新たに建設しました。これにより新校舎と千早アリーナ、メディアセンター、看護科棟がすべてつながり、行き来がスムーズになっています。学校生活を快適にする「千早アリーナ」千早アリーナの1階には移動観覧席を設置した「フレックスホール」と、食堂「スクール カフェテリア アンリ」があります。フレックスホールは、普段移動観覧席を収納して、体育の授業や部活動などの小体育館として利用していますが、観覧席を展開し、前方の平場にイスを並べれば、学年単位の行事や外部の講師を招いた講演会等に活用できます。ホール内にスクリーンと音響機器を備えたことにより、今後は映画上映会など工夫次第で多彩な催事が企画できそうです。フレックスホールと廊下を隔てた向かいには、食堂「スクール カフェテリア アンリ」を設けました。今まで別棟にあった食堂には靴を履き替えて行かなければなりませんでしたが、新校舎とつながったことでスムーズに行けます。席も100席増え、食事を楽しむ余裕が生まれました。さらに多彩なフードビジネスを展開する「御膳屋グループ」と福岡の人気ベーカリーショップ「フルフル」との提携により、民間企業のノウハウを活かしたコストパフォーマンスが高い新メニューを増やすことができました。パスタやドリア、50円のサラダは看護専攻科の女生徒にとても人気です。ICTを活用した先進的な教育当校では2010年、生徒と職員に「iPad」を無償で貸与し、国内初となる次世代eラーニングへの取り組みを開始しています。生徒たちは電子書籍化した教材をiPadで閲覧でき、オリジナル開発の小テストアプリも活用できるようになりました。教師は採点から点数入力、集計までデジタル管理ができるだけでなく、スケジュール管理や生徒情報、授業情報の共有・活用まで幅広い業務の効率化に役立てています。これにより、新校舎は全館無線LAN環境を整備しました。メディアセンターの図書館にもAVブースを設置し、DVDなどデジタル教材を揃えています。木製の書架と家具で統一し、生徒たちが読書や自習に集中できる落ち着きある場となりました。 おかげで利用率が倍に増えるほど好評です。図書館と行き来できる2階には、パソコンを使用した授業ができるメディアルームを新設しました。備え付けのディスプレイに教材を映し出すことで、授業のスムーズな進捗を助けています。生徒には今まで以上に充実したICT環境を活かし、グローバル社会で活躍できる人材に育ってもらいたいものです。当校では3年後だけでなく30歳時も見越したキャリアデザイン教育を目指していますが、その実現にふさわしい環境を新キャンパスによって実現できたと思います。今後生徒一人一人が新キャンパスの多様な新施設をどのように使いこなし、自分の成長につなげてくれるか、それを見るのが楽しみです。柔道場本館連絡通路書道教室音楽教室第2特別室第1特別室礼法室フレックスホール1F4F千早アリーナ平面図3F2Fスクールカフェテリアアンリ図書館メディアルームアリーナ看護科棟連絡通路13 CULTURAL SPACE QUEST

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