SCENE80
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宝生流は、室町時代より続く能のシテ方※の流派である。拠点の宝生能楽堂は、創建から幾多の変遷を経て、1978年に現在の姿が完成した。昨年の35周年を機に、観客へのホスピタリティーを向上するために観客席の全面改修を行った。元来は屋外で催されていた能楽※。その舞台を囲んでいた自然の色調 “アースカラー”をテーマに、劇場環境をリニューアルした。改修の背景や、宝生流が目指す現代の観客が心をひかれる能楽について、二十代宗家である寳生和英氏にうかがった。宝生能楽堂HOSHO NOH THEATRE所在地:東京都古来の劇場環境を現代に活かし、能楽にイノベーションを。※シテ方:主役を演ずる役者。現在は、シテ方の流派として宝生、観世、金春、金剛、喜多の5流派がある。 ※能楽:能と狂言の総称。能楽堂ではどちらも上演。こんぱるかんぜ01 NEW TREND

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