SCENE82
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立命館大学 政策科学部森 隆知 准教授Takatomo MoriPCやタブレットと併用できる新しいICTツール。1994年に政策科学部が発足した当初から、学生はノートパソコンを必携にし、グループウエアを活用するなど、ICTを教育の基本インフラとして位置づけてきました。先進的な取り組みをモットーにする学部として、新しいICTツールによる教育方法を模索していたところ、今回の実証実験に参加する機会を得たのです。初めはタブレットに替わる新しいICTツールだと思ったのですが、PCやタブレットで収集した資料をデジタルペーパーに取り込んで注釈を書き込むなど、併用すればより高い学習効果を発揮することがわかりました。PCやタブレットとスムーズに連携しながら「手書き」の直感性を生かし、PDFファイルとして保存・共有できる。「紙のデジタル化」に特化した点に、新しい教育ツールとしての可能性を感じたのです。写真は実寸です教育の可能性を広げる、デジタルペーパー。教育現場のICT化が進展する中、新しいICTツールの活用に注目が集まっている。それが、ノートをとるように手書きができ、書いたものはPDFファイルとして保存・共有できる「デジタルペーパー」である。2013年に国内3大学で実証実験が行なわれ、大学教育での多様な活用事例が報告された。デジタルペーパーが教育現場でどのように活用され、新たな教育ツールとしてどんな可能性があるのか、実証実験参加校のひとつ、立命館大学政策科学部准教授・森隆知氏にうかがった。15 CULTURAL FILE

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