SCENE83
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建物全体を雑木林に見立て、木々の「こもれび」が床に射し込んでいるようなグラフィックパターンで表現。春から冬へと移ろう葉の色をキーカラーにして、低層から高層へと展開している。季節を可視化したサインデザインが、同大学の緑豊かな環境を表現している。帝京平成大学中野キャンパス東京農業大学アイデンティティを視覚化したサインデザイン事例実践女子大学以外の大学でも、渡辺氏が手がけたサインデザインには、建学の理念やその大学“らしさ”が反映されており、学生が空間を通して、大学のアイデンティティを共有するきっかけを生みだす。Other examples「農学を生む畑は大地であり、土が全ての根源」という建学の精神に基づき、「土」をテーマにした東京農業大学のサインデザインを構築。階ごとにさまざまな土の色を表現し、各教室のガラス面には、地層を表すデザインがされている。891011Photo:8-11 竹中 研二CULTURAL FILE 10

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