SCENE83
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1階エントランス陶板「選ばれし者」「教育の質」を保証する教育改革への取り組み玉川学園では、教育、研究、経営すべてにおいて「質保証」をキーワードにした「Tamagawa Vision2020」を2010年に策定していますが、玉川大学としても社会の要請に応える教育の質を保証するため、抜本的な教育改革を推進してきました。その主要な取り組みとなるのが、適正な単位数を履修させ、学生に確かな修得を促すというものです。文部科学省が定める大学の設置基準では、1時間の授業に対して2時間の予習・復習時間を確保することを前提に、卒業要件を124単位以上と設定しています。しかし、実際は年間40~50単位を取得できる大学が珍しくなく、これでは予習・復習時間を確保し、学んだ内容を確実に修得するのは困難です。そこで本学では、大学設置基準に基づき、学修時間を一日の労働時間と同じ8時間とし、これを基準に2013年度から半期学校法人玉川学園 理事(高等教育担当)経営学部 国際経営学科 教授菊池 重雄 氏Shigeo Kikuchi大学を取り巻く社会環境が大きく変わる中、出身学部と関連のない職業に就く学生が増えています。また、大学教育自体が専門分野においても基礎教育にすぎなくなっており、卒業後も自ら学び続けなければ、高い専門性を身に付けることはできません。このような変化に大学教育が応えるためには、どんな職業に就いても役立つ高次汎用能力※1を備え、主体的に学べる学生を育成する必要があります。03 CULTURAL SPACE QUEST

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