SCENE88
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まったそうです。こうした地域の結束力や独自性が、これからの施設運用をサポートしてくれることに期待しています。 2階の交流室は、小学校、こども園、地域住民が利用する場です。そこには、図書スペースが設けられ、地域の方々が子どもたちに読み聞かせなどすることを想定しています。寺部地区では、以前から読み聞かせのグループが活動しているそうです。そして、予想以上に活用されているのが、1階の二施設間に設けたピロティーで、小学校やこども園のお母さんたちの井戸端会議でいつも賑わっています。 そして、地域開放ゾーンに設置された、学校支援地域本部の地域コーディネーターは、近くにある「守綱寺」の方に決をセットして、自由に連続して使えるように考えました。 中・高学年のゾーンには、教室やメディアセンターがあります。メディアセンターには、平湯モデル※図書館家具を採用しています。家具のレイアウトや配架に協力していただいた平湯文夫氏と事前に面談した際に、「家具のレイアウトと空間づくりが連動できるといいね」という話が出ました。それに応えるため、中央の調べ学習のエリアが子どもたちの居場所となるよう、上部のハイサイドライトから光が差し込むように設計しました。※平湯モデル:家具づくりと部屋づくりで図書館の利用を促すように演出すること。利用者の目線で考えた、使いやすく親しみのある図書館で、平湯文夫氏が多くの公共・学校図書館の実例から研究し築きあげました。交流室ピロティー中庭2階 メディアセンター/調べ学習の上部のハイサイドライトから光が差し込む。2階 メディアセンター/絵本とお話のコーナーで読み聞かせを楽しむ生徒たち。1階 低学年用図書館/メディアセンターとは別に、低学年教室の近くに設けられている。NEW TREND 10

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