SCENE90
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地域医療を支える看護師を育て、未来の安心の活力に。SPACE QUEST 02TAKAOKA NURSING COLLEGE, TOYAMA PREFECTURE学校法人未来高岡 富山県高岡看護専門学校 事務局長武部 正樹 氏Masaki Takebe高岡市内にあった3つの看護専門学校(高岡市立看護専門学校・厚生連高岡看護専門学校・高岡市医師会看護専門学校)を統合する案が持ち上がったのは5年ほど前のこと。複数の学校校舎で老朽化による耐震性に問題が生じたからです。そこで2013年に各学校長などによる検討委員会を設置し、統合方針の確認や課題の整理と解決に向けた議論が始まりました。折しも高岡市では「高岡駅前東地区整備基本構想」が策定され、駅前の再開発に向けた取り組みを開始。これを受け、計画の核となる施設に統合後の新看護専門学校が入居する提案がなされました。学生にとっては通学に便利であり、若い学生が増えれば駅前に賑わいを生み出す効果が期待できるからです。こうして2017年4月、富山県高岡看護専門学校は、駅前の新しいランドマークとして誕生した「sorae 高岡」に130名の新入生を迎え、新しい一歩を踏み出しました。現在、看護を取り巻く状況は、要介護になっても住み慣れた地域で暮らすため、訪問看護・介護など「地域医療」の充実が喫緊の課題となっています。そんなニーズに応えるため、本校では「豊かな人間性と高い倫理観、実践力を備えた看護師を養成する」という教育理念を掲げています。例えば、統合前の3校の臨地実習先はいずれもそれぞれの学校に隣接する病院が中心でしたが、今後はその全てが実習先として拡充し、さらに、地域の訪問看護ステーションや介護施設への実習も実施します。講師陣にも現場を知る医師・看護師、スタッフを迎え、医療の生きた知識・技能を身に付けていきます。また、高岡市を含めた県西部6市の医療機関に一定期間従事すれば返済が不要となる奨学金制度を創設し、地域医療に貢献する看護師の養成を支援します。「sorae 高岡」と本校の学生たちが駅前活性化の力になるのはもちろん、地域医療を支える未来の力、地方創生の活力となることを目指したいと思います。1階2階3階4階教務室・事務室教職員リフレッシュルーム理事長・学校長室印刷室研究室会議室エントランスホール1階エントランス広場エントランス広場外部通路接続通路図書室301教室302教室303教室講堂(多目的ホール)ホール倉庫ラウンジラウンジ書庫情報処理室高岡駅平面図富山県高岡看護専門学校高岡市医師会共用部店舗・業務施設演習室事務局会議室ホール会議室看護実習室2ラウンジ405教室406教室404教室403教室402教室401教室看護実習室1ラウンジ研修室演習室演習室母子実習室在宅実習室テナント区画ラウンジ09

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