SCENE90
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駅前駐車場駅前駐車場バス乗り場sorae 高岡バス乗り場瑞龍寺口タクシー乗り場クルン高岡中央駐車場古城公園口古城公園口・あいの風 とやま鉄道線・JR線(氷見線、城端線)・あいの風 とやま鉄道線・JR線(氷見線、城端線)富山方面富山方面氷見方面氷見方面金沢方面金沢方面城端・砺波方面城端・砺波方面人工デッキ万葉ロード(南北自由通路)万葉線ウイング・ウイング高岡高岡駅株式会社三四五建築研究所取締役 高岡事務所長吉田 康之 氏Yasuyuki Yoshida株式会社三四五建築研究所設計グループ サブマネージャー淺井 純平 氏Jumpei Asai株式会社三四五建築研究所設計グループ水谷 涼 氏Ryo Mizutani高岡を象徴するデザインで、中心市街地を活性化。周辺案内図南側から俯瞰した外観。高岡駅周辺地区は、高岡市のみならず富山県西部地域の中心的な役割を担うエリアですが、駅周辺の商業施設は老朽化が目立ち、かつての賑わいが失われていました。今回当社が設計を担当した「sorae 高岡」は、駅前東地区の再開発計画の一環として最初に建設が決定した4階建ての複合施設です。建設予定地はV字型の不整形地で、南側がJR・あいの風とやま鉄道と接しています。設計にあたっては建物の2階部分とJR高岡駅のある新駅ビル「クルン高岡」をペデストリアンデッキでつなぎ、周辺エリアと中心市街地を結ぶ歩行ネットワークを強化しました。デザインのコンセプトには「高岡を肌で感じ、自然に人が集い、市民の皆様に愛される」を掲げ、白を基調色とすることで、看護専門学校らしく白衣の持つ清潔感や優しさ、安心感を表現しました。ファサードは、銅色のアルミパネルとガラスを用いて、格子造りの町並みである金屋町(かなやまち)や吉久(よしひさ)の「千本格子(さまのこ)」を現代風にアレンジ。これは、地域資源である「銅」、「アルミ」、「ガラス」を活用し建物に彩りを与える狙いもあります。また線路に面した南側には、土蔵造りの町並み「山町筋(やまちょうすじ)」にある重要文化財「菅野家(すがのけ)」の伝統的な「黒漆喰」をイメージした黒の壁面を一部ポイントで挿入しました。さらに、ペデストリアンデッキと東側正面には、短冊状のカラーガラスをはめ込むことで高岡の七夕祭りを表現するなど、随所に“高岡らしさ”が感じられるファサードを形成しています。富山県高岡看護専門学校が入居したのは、東側と南側にV字で分かれた建物の東側1~4階と南側3・4階にあたるエリアです。東側1階は事務フロアとして講師・職員が利用し、2~4階を教室等の教育施設で構成しています。また、南側1階に店舗・業務施設、2階に高岡市医師会が入居しています。10

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