SCENE90
12/32

SPACE QUEST 02TAKAOKA NURSING COLLEGE, TOYAMA PREFECTURE専門学校エリアは、食堂代わりとなる3・4階のラウンジをはじめ、2~4階の各所に小さなラウンジを設け、教室前の廊下にも壁に沿ってベンチを設置。いつでも、どこにいても気軽に仲間とコミュニケーションできる場を創出しました。そして学生が集う空間は無機質にならないよう、家具のデザインやカラーに気を配り、学生生活の中でお気に入りの場所をつくる楽しさを応援しています。2階の図書室には、受付カウンター奥の閉架書庫を囲むようにパンチングパネルを設置し、窓と同じランダムなサイズの正方形を切り抜いたデザインで遊び心を演出しました。インテリアは、白を基調としつつ、ポイントでカラフルなイスやスツールを用意することで、女子学生が多い看護学校らしい内装となるよう心掛けています。これと対照的に、看護師として社会に飛び立つ学生のための「戴帽式」を行う4階の多目的ホールは、黒い壁に赤のイスが映える厳粛な空間に仕上げています。また、万葉集の代表的歌人である大伴家持(おおとものやかもち)が国守として赴任していたことから、「万葉のふるさと」を標榜する高岡市にちなみ、各フロアのサイン等には万葉集で歌われた山吹(やまぶき)、紫陽花(あじさい)、沈丁花(じんちょうげ)、山法師(やまぼうし)の花の色をあしらいました。2階 図書館/イス:バタフライ(Magnus Olesen)、リシオリーナ、スツール:DECO・BOCO、JELLY4階 ラウンジ/柱には沈丁花(じんちょうげ)の色をあしらっている。イス、テーブル:DTN4階 講堂/イス:ティーポ 450脚11

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る