SCENE92
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自然光溢れる、明るく健康的な空間づくりで省エネにも貢献。メインアリーナとサブアリーナの内装には国内産の木材を用いて、共に木の温もりが感じられる仕上げとし、各々材質を変えることで異なる表情を見せています。また、メインアリーナの1階には、大規模な大会時に使用する546席の移動観覧席を設置。固定席と同じ仕上げにし、収納時も壁の内装に合わせた木質仕上げにすることでデザイン的な調和を図りました。また、施設全体のテーマに「光」を設定し、自然光が溢れる、明るく健康的な空間を心掛けました。「アスリートモール」は太陽光発電パネルを備えたハイサイドライト、プールは「膜天井」を採用して快適な自然採光を実現。「メインアリーナ」の天井には、トラス梁と一体となった「光ダクトシステム」を採用し、照明環境にシビアなスポーツイベント時以外は、日中なら照明を使用しなくても良好な光環境で競技が行えます。アリーナのような大規模空間の天井にダクトを通した横型光ダクトシステムは、日本最大の規模です。今後、「津市産業・スポーツセンター」が津市のシンボルとしてスポーツ振興に貢献するとともに、大規模施設初の光ダクトシステムなどが公共施設の環境設備として注目されることで、津市の活力につながることも期待しています。メインアリーナ/座席に料金設定のあるイベントなどでは、着脱式ハシゴをセッティングして、1階席と2階席を完全に分離することができる。移動観覧席は手動で設置・収納。メインアリーナ/光ダクトシステムによる採光のみで年平均照度200Lxを確保できる。1階の移動観覧席とスタッキングチェアは、用途や規模に応じて、設置・収納が可能。1階 移動観覧席「テレスコープスタンド」:AHP-M8000特注品546席、スタッキングチェア:ルッシュ560席、2階 固定観覧席:PWS3特注品2,476席津市産業・スポーツセンター「サオリーナ」所在地:三重県施主:津市設計:株式会社日建設計監理:株式会社前野建築設計施工:清水・日本土建・東海土建特定建設工事共同企業体06

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