SCENE95
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学生の能動的な学びをサポートし、多様なニーズに応える医師を養成現在、医療の現場では多職種連携によるチーム医療や、国が進める地域包括ケアシステムなど、医療の高度化・複雑化が進んでおり、多様なニーズに応えられる実践的な臨床能力を持った医師の養成が求められています。その実現には従来の受動的な学びを見直し、学生が主体的に新しい知識や技術を修得して問題を解決できる力を身に付けるよう、学生自身による能動的な学びが重要となります。一方、大学教育においても、「何を教えるか」ではなく「何ができるようになったか」という学習成果を重視する「アウトカム(学習成果)基盤型教育」への転換がなされるようになり、教育の質保証が求められています。本学では1、2年生の早期から臨床実習として医療現場に出て、実際に働く医師の姿を見たり、患者さんと触れ合う場を設けており、こうしたカリキュラムを通して目標となる「アウトカム」を教員と学生で共有することで、医師になるモチベーションを高めるきっかけづくりとしています。このようなカリキュラムと並行し、能動的な学びを身に付ける場として誕生したのが「教育研究棟」です。本学が教育の質を保証するために重要な役割を果たすものと考えます。3階 アーカイブ室/大学の歴史資料の保存と公開の場であり、卒業生間の情報交換の場。目標となる医師像を見つめる場でもある。兵庫医科大学 学長野口 光一 氏Koichi Noguchi08

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