SCENE96
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学びを充実させる「調べ学習のエリア」一方、図書館奥には新たに「調べ学習のエリア」を設け、蔵書を用いて授業ができる環境を整えました。本校では、創立者マザー・ジュリーの教育理念を生かし、体系的な教育プログラム「MJプログラム※」を展開しています。それらは単に知識の吸収を意図するものではなく、自ら学び、考える力を育むことで、将来を生きる力を培うことを目指すものです。従ってテーマも「宗教」「人権・平和」「国際理解」等、グローバル社会を生きる生徒にとって重要かつ普遍的なものです。これらの取り組みが、今後図書館を活用して行えるようになれば、書架から参考図書を探して調べ、グループでディスカッションをしたり、発表し合うといった活動につなげることができます。さらに、同じテーマで中高生が読書をして、互いに感想を述べ合うグループ学習も実施していますが、こうした活動を図書館で行うことで、さらなる教育の充実が期待できると考えます。このように「楽しみ読みのエリア」と「調べ学習のエリア」が新たにできたことで、本校が目指す理想の図書館に向けて大きく前進することができました。今後も生徒と本との出会いをサポートすると同時に、多様な使い方に応じられるよう資料や新しいコーナーを整え、 自ら学び、考える力を育む図書館へと進化を続けていきたいと思います。※MJプログラム/創立者、マザー・ジュリーの名にちなみ、感謝する心・学ぶ心・支え合う心・奉仕する心を育む中学校の総合学習プログラム。[上]調べ学習のエリア/中高一貫校の学びを、より充実させる場となる調べ学習のエリア。書架や机など使用できる家具は旧図書館から移設し、効率的な改修を実現した。[下2点]2室に分かれていた旧図書館の様子。ノートルダム清心 中・高等学校所在地:広島県 施主:学校法人ノートルダム清心学園設計・施工:株式会社大林組10

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