SCENE96
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南山大学 学長鳥巣 義文 氏Yoshifumi Torisu2021年度中の完成を目指し、プロジェクトに取り組んでいます本学は1946年に設置された南山外国語専門学校を前身として、1949年に文学部1学部から出発し、創立から70年以上経た現在は、8学部17学科、大学院5研究科を有する中部地区屈指の総合大学に成長しました。2007年には「南山大学グランドデザイン」を策定し、さまざまな取り組みを行ってまいりましたが、その中で、瀬戸キャンパスから2015年4月に理工学部、2017年4月に総合政策学部が名古屋キャンパスに移転し、キャンパス統合が完了。新たな研究・教育棟としてS棟およびQ棟、食堂棟・リアンが完成し、一つのキャンパスで新たな一歩を踏み出しました。そして、2017年度からは、本学キャンパスの設計者である建築家アントニン・レーモンド氏の設計思想「自然を基本として」を継承した、「レーモンド・リノベーション・プロジェクト」を進めています。これにより、既存教室の改修や学生のためのセミナー室整備に加え、安全性・利便性向上のためのグラウンド人工芝整備やキャンパス内動線の整備、セキュリティー強化やユニバーサル化にも取り組んでおり、2021年度中の完成を目指しています。1919年、近代建築三大巨匠のひとり、フランク・ロイド・ライトの助手として帝国ホテル建設のために来日。その後1973年に85歳で日本を去るまで、第二次世界大戦前までの18年間と戦後26年間を日本に滞在し、自然と風土に根ざした実用的で美しい建物を作り出した。また、日本独自のモダニズム建築を確立した建築家・前川國男や吉村順三からは師と仰がれた。妻のノエミ・レーモンドは家具などのデザイナーであり、 南山大学における床のパターンや家具の一部は主にノエミによる。代表作:東京女子大学礼拝堂、国際基督教大学図書館、群馬音楽センター、新発田カトリック教会、    南山大学総合計画・神言神学院アントニン・レーモンドG30教室/講義デスク・イス:SCF-5105特注品 席数565席画像提供:レーモンド設計事務所02

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