SCENE97
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〈ドルトン東京学園〉教室棟3階 教室/従来の教室のイメージにとらわれない片面ガラス張りの半円型の教室。机・椅子がなく、色とりどりのクッションが置かれた空間で、大きなホワイトボードに自由な発想を描くことができる。クッション〈ドルトン東京学園〉教室棟2階 ラーニングコモンズ/校舎中央のラーニングコモンズは、自然光が差し込む開放的な吹き抜けになっており、大階段とオープンスペースを活用してプレゼンテーション等を行うことができる。イス、テーブル:DTN、丸テーブル、サイドテーブル、スツール、ベンチ、ソファ、カウンター、書架で学習できる「セミオープン型」や、スペースが区切られた「個別ブース型」など、ニーズに応じて塾生が自ら使い分けられる多様な空間を設置。さらに周囲を気にせず音読学習ができるブース式の「音読ルーム」を設け、塾生から好評を得ています。新校舎と隣接する塾生専用の寮にもラーニングコモンズを設け、自室学習だけでなく寮生同士の学び合いやコミュニケーションを促すことで、主体性のある学びをサポートします。一方、アメリカ発祥の教育メソッド「ドルトンプラン」を採用した、国内初の中・高一貫校として開校するのが「ドルトン東京学園」です。1970年代から幼児・児童を対象とした「ドルトンスクール」を運営してきた河合塾学園には、学習者の主体性を重視するドルトンプランのノウハウが蓄積されており、これを中高一貫教育に導入することで、今回の教育改革にも対応するものとなります。「ドルトン東京学園」の学びの特徴をあげると、授業を受けるクラスとは別に異学年の生徒で編成される「ハウス」を通した活動の時間や、個人または少人数のグループで学びたいことを主体的に探求する「ラボラトリー」の時間があることです。例えば教科横断・総合型のプロジェクト学習では、食糧問題といった一つのテーマを、地政学的な側面、環境の側面という具合に関連科目とともに多角的に探求し、時にはフィールドワークも実施しながら、 発想や思考の幅を広げていきます。グローバル教育についても、単に語学の習得ではなく海外ホームステイや国内にある大使館訪問などを実施し、生きた体験を通してグローバルな視野を養う機会を設けていきます。2020年度教育改革に対応する教育を体現した新「横浜校」と「ドルトン東京学園」が、今後どのような成果をもたらすことができるか、それは塾生であり生徒の皆さんが答えを出してくれることでしょう。08

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