SCENE98
5/36

[左]3階 国際看護実習室/様々なレイアウトに対応する可動式のデスク付チェア。イス、教卓[右]3階 コミュニケーションスペース/バルコニーに面し、外気が感じられる落ちついた空間。イス、丸テーブル、壁面収納棚えてなりません。看護系大学の中には看護師、保健師、助産師の3つの資格を取得させるために、過密なカリキュラムに傾倒しているところも少なくありません。また、助産師教育に携わってきた私の経験を踏まえると、統合カリキュラムでは知識の積みあげが十分にできているのか疑問に感じずにはいられませんでした。本学部が掲げる「へこたれない看護師の養成」とは、看護のエキスパートである看護師に求められる知識・技術はもちろん、職場での同僚・先輩との人間関係や患者さんとの関係で心が折れない強い精神と、それを支える体力をしっかり身に付ける教育の実践により、卒業後すぐ看護の現場に即応できるようにすることです。そのため本学では「看護師養成」に特化した独自のカリキュラムを開講しています。その中には看護の専門知識だけでなく、本学が強みとする「リベラルアーツ」を盛り込み、豊かな教養と社会人基礎力も身に付けます。また、日勤の看護師の活動量が1日に1万5千歩という研究結果に基づき、学生全員に万歩計を配布して、卒業時までに毎日1万5千歩を5日間歩ける体力を目標とします。こうして4年間という限られた時間の中で、学生一人ひとりが自らのキャリアをデザインできるようにし、一歩先の未来のニーズに応える看護のグローバル人材の育成を目指しています。※理想と現実とのギャップによる衝撃。 看護師はリアリティショックの大きい仕事とされている。7階 廊下/研究室前に、ミーティングスペースを設けることで、学生が教員に質問がしやすい環境となっている。イス:ティーポ、テーブル、ホワイトボード、パーティション04

元のページ  ../index.html#5

このブックを見る