SCENE98
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[上]4階 基礎看護学実習室/スクールカラーのブルーで統一された実習室。丸イス、脱衣カゴ [下左]5階 母性・小児看護学実習室/丸イス [下右]5階 精神・在宅看護学実習室/丸イス、食堂イス、食堂テーブル、ホワイトボード、食器棚大手前大学 大阪大手前キャンパス新C棟所在地:大阪府施主:学校法人大手前学園設計:株式会社日建設計教育に取り組む教員も、看護師・保健師・助産師として現場経験の長い教員や、外国籍の教員、海外での看護師免許や学位取得、1年以上の外国滞在など、医療や多国籍文化の実態を経験した教員が集まり、国内初の学部にふさわしい教育を実践します。一方、学びの場となる校舎は、学部開設にあたって「国際看護学部」のための新棟が完成しました。一般に看護の世界は女性のイメージが強く、それゆえに学びの場も女性らしさにあふれた内装やカラーリングが施されがちですが、本学部が育成するのはジェンダーレスな看護のスペシャリストであるグローバル人材です。そのため設計にあたっては「未来志向の成熟した教育」というコンセプトにふさわしい、スタイリッシュさが感じられるものにしてほしいと依頼しました。その結果、内装は黒、グレー、そして本学のスクールカラーであるブルーを基調色とした、従来の看護系大学や学部・学科の校舎には見られないカラーコーディネートとなっています。各教室に関しても可動タイプのイスとデスクにより、講義形式からグループワーク形式へのレイアウト変更が容易な家具を導入した教室や、コミュニケーションスペースを設けるなど、アクティブラーニングが実践しやすい環境が整っています。ハード、ソフトともに工夫をこらした教育環境の整備を経て迎えた新1年生は、皆学びの意欲に満ちあふれています。そんな学生たちの様子を見るにつけ、私たち教員もまた、看護教育のグローバルスタンダードを発信するという気概を忘れることなく、国内初の教育に取り組んでいきたいと考えます。 06

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