SCENE99
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本学院は、1888年に誕生した西日本初の私立小学校「大阪偕行社附属小学校」を発祥とし、今日こども園・小・中・高・大学・大学院教育を実践する総合学園へと成長を遂げてきました。その間、学院が掲げた教育理念「独立自彊(じきょう)社会有為」(他者に惑わされることなく自立心を持ち、社会に貢献できる人間たれ)は揺らぐことなく受け継がれてきました。しかしながら、変化の著しい時代の中で未来を担う人材を育成するためには、時代に則した新たな教育のコンセプトが求められると考えました。そこで創立130周年を迎えた2018年、同じ年に生まれた子どもたちが大学を卒業する2040年までに起り得る社会変化を見据えた取り組み方針「長期構想2040」を策定し、教育に関する学院共通の新コンセプト「WIL(Work-Is-Learning)」を打ち出しました。 WILとは「行動して学び、学びながら行動する」ことを意味します。従来の講義形式による受け身的な教育スタイルから、生徒・学生が主体的に学び合い、教え合う教育への転換を目指すことを示しています。また、創立130周年記念事業の一環として「茨木総持寺キャンパス」を開設。新キャンパスには高校の新校舎「スマートパレット」と、大学の地域創造学部・国際教養学部および全学部の初年次教育の拠点となる大学の新校舎「アデミックアーク」を建設しました。また、小学校には「メディアラボ」を開設しました。いずれも新しい教育を実践する環境を整えた学びの舎となっており、本学院が小学校から大学教育まで一貫連携で新たな教育に取り組む姿勢を打ち出したものといえます。新校舎で実践する、新時代の教育学校法人追手門学院 理事長追手門学院大学 学長川原 俊明 氏Kawahara Toshiaki[上]〈追手門学院大学〉1階 WILホール/4層の吹き抜けの1階は自然光を取り入れ、2、3、4階は手摺に照明を設置。光の揺らぎで人の気配が感じられる心地よい空間を創出。[下左]〈追手門学院中学校・高等学校〉1階 Port W/大型書店のようなエントランスには、最新の図書と壁に映像を投影し、常にマインドセットを更新。丸イス、テーブル:DT-15特注品、書架:特注品 [下右]〈追手門学院小学校〉2階 アクティブスペース/イス:ペン、テーブル:DT-15特注品、プレゼンボード、クッション02

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