SCENE99
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SPACE QUEST 01OTEMON GAKUIN EDUCATIONAL FOUNDATION追手門学院大学茨木総持寺キャンパス所在地:大阪府施主:学校法人追手門学院設計:株式会社三菱地所設計追手門学院大学 茨木総持寺キャンパス「学修」と「行動」を繰り返し、未来を拓く力を養成 2019年4月、JR総持寺駅から徒歩圏内に開設した「茨木総持寺キャンパス」一帯は、茨木市の都市計画が進展しており、新たな文教地区として期待されるエリアです。そんな新キャンパスで一際目を引くのが、逆三角錐の形をした大学新校舎「アカデミックアーク」です。1階には最大1,000人収容の広大なラーニングスペース(WILホール)を設置。教室も従来型の大教室は設置せず、机とイスは全て可動式にして、自由な学修形態で「学びあい、教えあう」ことのできるアクティブラーニングの場としました。また、新教育コンセプト「WIL」の拠点として、 WILホールの周囲に特別教室「WILスタジオ」を設置。地域の課題解決に向けたチーム学習や、現地のモノ、コト、ヒトに触れるフィールドワークなど、「学修」と「行動」を繰り返すプログラムを通して成長を促します。さらに、学修の成果を「見える化」する取り組み「追-NAVI(オイナビ)」を開始。学生が自分自身の能力や適性についての発見を記録し、それを教員と共有することで学修計画づくりや就職活動を支援します。 新校舎は全館、無線LAN環境を整備し、一人一台のタブレットを通して、追-NAVIや電子図書の閲覧などが校舎内のどこでも可能です。一方、 WILホールと並ぶ中核施設となるのが、3・4階から宙づりのように見える図書館「アラムナイライブラリー」です。2階から4階の廊下にも図書を配架し、カウンターを設置して自習コーナーにするなど、図書館を中心に学びの空間を創出しています。新校舎ができてからというもの学生の滞留時間も延び、閉館の夜間11時まで過ごす姿も珍しくありません。本学院にとって新しい教育の発信拠点である「アカデミックアーク」から未来を拓く力を培った学生たちが社会に飛び出し、次代にイノベーションを起こしてくれることを大いに期待するものです。3階 アラムナイライブラリー/4層吹き抜けの中心に浮遊する銀色に輝くアラムナイ(校友)ライブラリー。10万冊の図書と360席の閲覧室、8室のグループ学習室を設置。学内移動にはここを頻繁に通るように設計されており、中心の3つの台形状の大階段はプレゼンテーションにも活用できる。書架:造作家具03

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