SCENE別冊「コモンスペース特集」
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京都大学 吉田キャンパス 西部会館「カフェテリア ルネ」KYOTO UNIVERSITY YOSHIDA CAMPUS “CAFETERIA RUNE”所在地:京都府 大学や生協の管理者には、“構内の大食堂は、改修時にそれぞれの個性を明確にすることが大事”という共通認識があります。ルネは、付属図書館や総合博物館などに近く、東大路通りにも面していますので、学生の他に近隣住民の方の利用もあります。ですから、土・日もオープンする開店日数が最も多い食堂とし、食と憩いの拠点と位置づけました。 改修前に“ルネに残してほしいこと” のアンケートを実施したら、第1位が「ケバブコーナー」で第2位が「パフェコーナー」だったのです。ケバブコーナーは、当初、京大キャンパスで学ぶイスラム教徒の留学生が抱える食事の問題に対応するためにスタートしました。しかし現在は、日本人学生にも大人気メニューとなっており、ハラール食※として信頼を得るために認証も受けています。パフェは、常時15種類ほどが提供されていますが、生協活動を支援する学生グループ「あらんじぇ」が利用者の要望を取り入れて12年間蓄積してきたメニューの中から選んでいます。パフェを食べるために、学外から訪れるほど人気があるのです。京都大学生活協同組合常務理事中島 達弥 氏Tatsuya Nakajima耐震改修時には、食堂の個性を反映したリニューアルを※ハラール食:イスラム法で合法なものを「ハラール」と呼ぶ。ハラール食のポイントは、合法であること、健康・清潔・安全・高品質であること。工場や施設内でもこれらのことが必須事項となる。カフェテリア ルネCOMMON SPACE 08

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