総合カタログ 2022
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実験室テクニカルガイド466廊下750廊下1,5001,5006,0001,500750廊下実験室の設計07図-2 島型配置(出入り口に対して直角配置)導線、経路などの面で最も標準的な配置導線の交錯、人の出入りが激しい等の問題あり図-1 両面実験台1台を配置したときの実験室の間口(mm)図-3 島型配置(出入り口に対して平行配置)図-4 半島型配置袋小路になっており、災害時の避難経路の面で問題あり実験室の間口実験室の間口は6000~6400mmを基本に構成されます。これは、通路幅を最適値の1500mmとし、両壁面にサイド実験台、部屋のセンターに中央実験台を1台配置した際に、実験台の奥行きが標準サイズ(サイド実験台は750mm、中央実験台は1500mm)とすると、合計6000mmの間口の実験室となるためです。(図-1)実験室の奥行き実験室の奥行きは7000~8000mmを基本に構成されます。設計上は、研究者の人数の人数や実験台の大きさ、ドラフトの数などによって左右されますが、実際には採光の問題及び使用上の便宣から、7000~8000mmが適当とされています。仮に9000mmないし12500mmでも問題はありませんが、そのような場合は十分な採光を得るために、天井を高くして窓を大きくする、あるいは照明を増やすなどの配慮が必要となります。実験室の単位実験室の間口、奥行きについては上述の通り6000mm×7000~8000mmが適当となります。そしてそれを標準実験室の広さとし、1単位実験室と考えます。この単位実験室を1.5倍したものが1 1/2単位、2倍したものが2単位実験室と考えます。広い実験室でも、基本となる1単位ごとの実験室の広さ、レイアウトの原則は同じですので、1単位実験室を2倍、3倍として計画すれば、統一感のある使い勝手の良い実験室にすることが可能となります。実験台の配置実験室で大きな面積を占める実験台ですが、実験台の配置には、主に①島型配置、②半島型配置の2種類があります(図-2、3、4参照)。半島配置(図-4)の場合、各ユーティリティ(給排水や特ガス等)の配管上の都合などからレイアウトされるケースはありますが、災害発生時の避難経路の問題から全体的には少なくなりつつあります。また島型配置であっても、出入り口と平行にレイアウトした場合(図-3)、出入り口の近くの作業者と出入りする人の動線が交錯する、または研究者との衝突などのリスクが高くなります。さらには人の動きが気になって作業に集中できないなどの問題も発生します。これらのことを踏まえると、実験台は島型配置で、さらに出入り口に対しては直角に配置することが望ましいということになります。(図-2)実験室 テクニカルガイド

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