SCENE108
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09安達 和志 氏神奈川大学横浜キャンパスの図書館は、創立50周年記念事業として1980年に建設されました。竣工時には全国から注目を集めた立派な施設でしたが、約40年を経て施設の老朽化がかなり進み、雨漏りの頻発や旧式の空調設備によるカビの発生など、施設の機能を損なう問題が発生してきました。そこで、耐震補強をはじめ老朽化した設備の更新を図るとともに、創立100周年に向けた教育環境整備の一環として、新たな役割を担う図書館への再生を目指しました。生まれ変わった図書館は、アクティブラーニングやPBL(課題解決型学習)など、多様化する学びのスタイルに対応した21世紀型の総合学術センターと位置付けています。また、スマートフォンアプリによる貸し出しや座席予約などの最新サービスを導入することで、自宅や海外からの資料へのリモートアクセス環境の整備に加えITを活用した利便性の向上を図ります。設計にあたっては、港町横浜にふさわしいレンガ調の美しい外観を継承しつつ、フロアごとに学びのスタイルに合わせたゾーニングを計画。1階に活動的なラーニングエリア(ラーニングHive)を新たに設置し、グループ学習ができるソファ席を[上]4階 閲覧席/木製イス、イス:セイル、閲覧テーブル、タスクライト[下左]3階 閲覧席/イス・ハイチェア:X50、閲覧テーブル、タスクライト[下右]4階 サイレントルーム/イス:デューン、キャレルデスクSPACE QUEST 02Adachi KazushiKANAGAWA UNIVERSITY LIBRARY神奈川大学キャンパス新総合計画推進プロジェクト図書館改修ワーキンググループ座長前図書館長法学部 教授多様な学びに対応するフロアゾーニングで、主体的な学修を支援

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