SCENE109
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043階 共同工房/両サイドにさまざまな分野の実制作ができる各専門工房が並び、中央には多用途の作業スペースである「共同工房」が配置されている。イス・テーブル:特注品に編成したもので、1つの領域の中で幅広い分野の学びが可能となります。これにより、学生は領域の学びを通して自分の可能性を見つけ、進みたい道を究めていくことができます。新キャンパスは、この新たな学びとの一体化を実現したものです。地下1階・地上4階となる新校舎の4階には、約100m×100mの間仕切りなしの大空間となる「スタジオ」を設置しました。ここでは5つの領域の学生、教員がそれぞれ創作や研究を展開しますが、間仕切りのないフロアであることから、同じ領域を選択した学生同士はもちろん、他の領域の学生とも互いに取り組んでいる創作に触れることができ、自身の創作活動への刺激を受けることができます。スタジオ外周には屋外テラスもあり、名城公園の豊かな緑を望みながら気分転換や仲間とのコミュニケーションに活用できるなど、多様な時間を過ごすことができます。また、3階は木工室、彫金室、陶芸・石膏室、フォトラボ、ビデオラボ、レコーディングラボといった、さまざまな専門機器を取り揃えた「専門工房」が並ぶ工房フロアとなっており、創作のサポートや相談を受け付ける専門職員が常駐しています。各工房は領域を越えて誰でも利用でき、自由な発想でものづくりを自主的に実践できます。フロア中央には多用途の作業スペースとなる「共同工房」を配置し、活動の見える化を図ることで、互いに刺激を受けながら創作活動ができるのは4階のスタジオと同様です。スタジオで練り上げた企画、アイディアを工房で実践するという、シーム3階までの吹き抜け空間となっているアートストリートの各部屋屋上は、テラスとして休憩やコミュニケーションに活用できる。屋外用イス・屋外用テーブル:特注品レスな学びがスムーズに展開できるよう、新校舎の構造がサポートしています。また、交通至便な新キャンパスへの移転を機に、学生が校舎内で過ごせる時間も大幅に延長し、届出をすれば深夜まで過ごせるようになりました。これにより学生たちは、思う存分、創作活動に集中できる環境となります。外観の格子壁が特徴的な新校舎ですが、内装・家具はすべてモノトーンと木が基調となるシンプルなデザインで統一されています。真っさらなキャンパスに彩りを加えるのは、学生自身の創作である。そんな思いから生まれた新キャンパスといえます。

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