SCENE113
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10[上]・[下左]・[下右]各フロアごとにテーマカラーを定め、家具や内装も統一している。※GPTW:Great Place To Work®は「働きがい」に関する調査・分析を行い、一定の水準に達していると認められた会社や組織を各国の有力なメディアで発表する活動を世界約150ヶ国で実施している専門機関。考えています。そのバロメーターこそ「働きがい」ではないでしょうか。共に理念を共有し、同じ価値観のもと働きがいを実感できる職員だからこそ、不登校生徒の教育に取り組むことができると思います。教育にあたっては「非認知能力」の養成に注力しております。積極性や粘り強さ、協調性やコミュニケーション能力といった数値で測ることができない「非認知能力」は、日常生活や社会生活に大きな影響を及ぼすものだからです。本校では内外のさまざまな体験活動や特色ある授業を通して非認知能力を養成し、自ら興味を持ったことにチャレンジする機会を増やすことを意識しています。そのため主要5教科がない日をあえて設け、その日は自分たちがやりたいことを学校でできるような環境づくりに取り組んでいます。また、体育館をアクティブルーム、職員室をスタッフルームと呼ぶなど、「学校」のイメージはできるだけ避けています。1階のエントランスは森の中をイメージし、隣のライブラリーラウンジの壁面には天井まで届く本棚を設け、落ち着いた雰囲気の中で、時には寝転んで好きな本を読みたい時に読める空間にしています。3階、4階、7階にもこのような図書スペースを設けており、校舎内に図書室はありません。「あそこで寝転んで、あの本の続きが読みたい」と思うことが登校のモチベーションになるだけでも、生徒にとって立て直しの大きな一歩になると思います。一方、不登校の生徒といっても不登校期間によって学習の進度には大きな差があります。そこで個々の学習進度に合わせて先生と生徒で計画を立て学習する「マイタイム」を設けました。学校に通えなかった期間に学べなかったことの学び直しにつなげる「マイタイム」は、本校の特徴的な教科です。

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