SCENE113
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12[左]7階 アクティブルーム(体育館)/バスケットゴール [右]5階 スタッフルーム(職員室)/イス:ナビット、テーブル、収納庫、ロッカー、パーティションもう一つの特徴的な教科が「SST(ソーシャルスキルトレーニング)」です。三幸学園には保育園から大学、社会人も対象にした通信大学までありますが、一貫して意識しているのは、良い子どもを育てる教育ではなく、社会に貢献できる社会人を育てるということです。SSTはこの考えを投影したものです。グループ専門学校の授業体験をカリキュラムの一部に取り込むことで、ただ「楽しかった」「感動した」という体験活動で終わるのではなく、職業としての技術に触れる経験により、実社会を意識し将来について真剣に考える機会にするのが目的です。また、不登校経験のある先輩との交流の場も設けます。秋には三幸学園の2つの通信制高等学校の文化祭がありますが、高校では多彩な行事が目白押しで、ダンスなどのパフォーマンスが繰り広げられます。その様子を見ると、見事に自分の力で自分を立て直し、自己肯定感を持ってくれたことを実感します。そんな先輩たちと交流することは非常に刺激になるのではないでしょうか。中学時代は自分の興味関心がどこにあるのか、将来どんな進路に進みたいのか、おぼろげではあるものの考え始める時期です。三幸学園独自の横のつながりを生かした取り組みにより、キャリア形成に対する意識の醸成と対人関係のスキルアップを目指します。また、義務教育の充実という点では、教室以外にも電子ドラムを入れた音楽室や、最新設備が整ったICT教室、家庭科教室、理科室、美術・技術室など、それぞれの教科の学びに合わせた教育環境を整備。通常の学校のイメージを払拭したフロアごとに統一された家具とカラーリングで生徒の好奇心を刺激し、楽しく安心して学べる環境づくりを心がけています。通学が難しい生徒については、ICTを導入し、自宅で授業をリアルタイムで受けられる環境も整備しました。生徒には予習・復習のアプリも活用できるようにし、学習意欲の向上につなげていきます。本校がある足立区は不登校対策にも力を入れている区であり、本校では「地域とつながる」ことも重視しています。足立区の教育支援センターや中学校との連携を図り、生徒指導に関する情報を交換することで、より良い支援体制を構築。不登校生徒への対応のノウハウを持つ三幸学園と区立小・中学校が連携を深めることで、区の不登校支援の一層の充実を目指します。2007年に初めて専門学校以外で東京未来大学を設立以来、通信制高等学校、幼児教育、さらにはベトナムにも日本語教育施設を設立し、来年には福祉型児童発達支援センターの開設も予定するなど、三幸学園は教育の総合力の向上に邁進しています。教育の本質は一人一人の可能性を信じ、人生を側面から支えることです。東京みらい中学校においても生徒と真■に向き合う教育で、彼らの人生をサポートしていきたいと思います。東京みらい中学校所在地:東京都施主:学校法人三幸学園設計:株式会社ベル建築研究所さまざまな仕事に触れる機会を提供し、将来の夢につなげるカリキュラムを編成

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