SCENE113
4/36

03SPACE QUEST 01Tallinn College of Music and Ballet (MUBA)[左]多様な練習空間を活用し、夢に向かって練習に励む生徒たち。 [右]学生寮の居室は相部屋となっているため、一人でリラックスした空間を確保したい時は個人ブースを活用。北欧バルト三国のもっとも北に位置する、天然資源の少ない人口約130万人のエストニアにとって最大の資源は「人材」です。世界有数のIT国家をつくりあげることができたのも、積極的な教育への投資のたまものといえるでしょう。もちろん、教育への投資はIT人材に限ったことではありません。2022年9月1日、首都タリン中心部に新校舎の完成とともに開校したMUBAは、タリン音楽学校、タリン・バレエスクール、タリン・ゲオルグ・オッツ音楽学校という3つの歴史ある名門音楽・バレエ学校が統合して誕生した教育研究省直轄の音楽学校です。MUBA設立の目的は、国際的に活躍できる音楽家、バレエダンサーを育成することです。そのため、芸術分野の教育や優れた学習環境の提供はもちろん、エストニアが誇る質のTallinn College of Music and BalletCreative Director of Ballet高い一般教育(1年生から9年生の初等教育、10年生から12年生の中等教育および職業教育)を連携して進め、8歳から20歳までが共に学ぶ環境を整えることで、専門分野以外の高い教養と、社会人に求められるコミュニティ感覚を自然に身に付けることを目指しています。基礎教育では、古楽器を1年生から学ぶことができ、5年生からはバレエとリズムミュージックを、10年生からはクラシック音楽を専門に学びます。職業教育では、リズムミュージックやバレエ、クラシック音楽、ピアノのメンテナンスなどに加えて、音楽制作、アントレプレナーシップ、楽器指導、リズムアンサンブル指導、合唱指導など幅広い学びが用意されています。これら総合的な教育を通して、広い視野と教養を兼ね備え、創造的にTallinn College of Music and BalletHead of Communication and Partner relationsTeet KaskKatrin Aunpu教養を備えた創造的なアーティストを育成する教育環境

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る