SCENE117
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03KOYOGAKUIN HIGH SCHOOL LIBRARYSPACE QU E S T 01[上]図書館/旧図書館では閉架されていた本も開架され、書架の木の温もりに包まれた空間の中で閲覧・学習できる環境が整備された。図書館家具一式、内装改修(天井、照明、壁、建具、床) [下左]・[下右]閲覧・学習スペース/閲覧スペースとしてだけでなく、可動式のテーブル・イスを採用し自主的な学びやグループワークなど授業にも活用。窓からは西宮の街並みとその向こうに海が見える。イス:ティーポ、テーブル:DT-15R特別棟2階にある図書館の入口は中の様子がわかるガラスの扉を設置し、生徒を気軽に招き入れます。受付の近くには山と海をイメージさせるグリーンとブルーのソファが目を引く「ブラウジングコーナー」を設け、検索コーナーで見つけた本をここで“試し読み”し、興味が深まれば奥の「閲覧・学習スペース」に移動する動線としています。スペースを拡張した閲覧・学習スペースは、閲覧だけでなく現代の教育に求められる探究型・対話型の学びができる場とし、可動式のテーブル・イスを導入。ホワイトボードを配置してグループワークなど学び合いを促進する空間となっており、授業にも活用されています。学びの環境を左右するイスの選定には生徒の声を反映し、複数のサンプルの中から成長期の男子生徒も余裕を持って座ることができるものが選ばれました。閲覧・学習スペースからは西宮の街並みの向こうに海を望むことができ、閲覧・学習スペースの反対側に設けた「閲覧・自習コーナー」の1人用カウンター席からは山が臨めます。コンセプト3はこのロケーションを踏まえ、自然を感じながら本と向き合う最適な環境づくりを意図したものです。一方、コンセプト2に掲げた「気分を一新したり、元気を得られる場」となるのが、新たに設けた「プライベートスペース」です。ルーバーで囲われたセミクローズドな空間は、落ち着きのある柔らかな照明のもと、隠れ家のような演出が施されています。くつろげるイスは生徒が選んだもので、素材やデザインに工夫が感じられ、リラックスした雰囲気の中で自分のペースを取り主体的に「知」を探究し、人生の核を見つける

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