SCENE98
6/36

外観と同じくモノトーンで統一されたインテリアデザイン。 [上]6階 講義室/イス:ティーポ、デスク:SCM-300特注品、教卓 [下左]8階 講義室/イス:ティーポ、デスク:CTZ特注品、教卓 [下右]6階 カンファレンスルーム/イス:ティーポ、テーブル:CTZ特注品看護教育におけるグローバルスタンダードを目指すSPACE QUEST 01OTEMAE UNIVERSITY OSAKAOTEMAE CAMPUSさらに、本学部のカリキュラムで特徴的なのは、「国際看護学領域」の単位があることです。柱に掲げた「多様性への理解・受容」については、対象を日本人、定住外国人、訪日外国人、在外日本人の4区分に分け、1年次から経年的にそれぞれの対象者への看護を学ぶ実習があります。例えば「定住外国人」を対象にする1年次は、定住外国人支援センターやブラジル人コミュニティなどに分かれて実習し、健康支援や看護を学んだ後、それぞれ学内に持ち帰って共有。講義では「大阪・神戸における多様な共生社会と文化」といったリベラルアーツを深め、地域で暮らす定住外国人の健康課題について自ら考える力を養成します。このように現場から学ぶフィールドワークとそれを知識で補完する講義を受けた後、秋に医療機関での外来実習を入れることで、看護の基礎的な知識・技術だけでなく、グローバル時代を生きるうえで必要な生きた学びを得ることができます。本学部ならではの講義と実習が組み込まれたカリキュラムは以後も続き、2年次には海外から日本に来た医療職がどんなことを学んでいるか、海外で活躍する医療職の実態、医療通訳の役割など幅広く学びます。実習もりんくう総合医療センターや関西空港検疫所などで訪日外国人や在外日本人への対応、国際的な脅威となる感染症対策についても学べる実習先が充実しています。これに加えて全員参加の海外実習では、学術交流協定校であるタイのチェンマイ大学病院、シンガポールの精神科病院、フィリピン最大の国立総合病院など、ASEANを中心とした看護系大学や医療機関での臨地実習を3年次に実施します。海外実習先にASEAN諸国を選んだのは、今後日本の医療機関で働く仲間になる可能性が高く、そのとき本学部を卒業した看護師たちが、多様性を理解したうえで柔軟に対応していくことを想定したからです。ベースとなるコミュニケーション力の育成には、1年次から看護の場面を想定したロールプレイングを通して英語の実践力を身に付け、4年間を通して「日本医学英語検定試験4級」の合格を目指します。05

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る